土曜日, 10月 15, 2005

教育ということ

今日の産経を読んでいたら,週一くらいで掲載される西田ひかるさんのエッセイ"Oh my goodness!"の最新のものがあるのに気付き,読んでみた.

西田さんは幼少の頃アメリカに居たという経験もあり,また現在も米国に在住とのことであるから,米国の事情にも詳しく,同時に日本について冷静に見ておられると思う.

今日のエッセイには,俺も常々思っていたことが,そのままずばりと書かれてあったので,どうしようもなく,すっきり,気分が良かった.曰く

 第二次大戦後、敗戦した日本の教育がアメリカによって変えられたことは、ある面仕方なかったのでしょうが、そもそも文化や考え方が全然違うのですから、日本に合わないことも多いのです。

 要は教育だけでなくビジネスでも、日本にアメリカ流、アメリカに日本流は通用しないのです。もちろん全否定ではなく、良い点は参考にし、結果ではなく、その意味をまねるべきだと思います。


敗けたのだから,しようがない.敗戦の虚脱から一転親米に転向してしまうのもしようがないところはある.でも,西田さんも書いておられるように,そもそも根底の文化,考え方が違うのだから,直輸入では日本に合うはずがないのである.

特に最近思うことは,日本では馬鹿の一つ覚えみたいに「民主主義」と叫ぶのに,あれだけ注目された先の選挙でさえ投票率は7割弱.普段の選挙なら5 割前後.日本人にいわゆるアメリカンデモクラシーというものがいかに合わないものかということがわかる.日本人は本質的に政治的な生き物じゃない.お上を 頂いて,自分たちなりにそれなりに生きられるならそこそこで満足してしまう.だから徳川幕府が200年も続いたのだし,皇室もかれこれ2500年以上も続 いているのである.

民主主義にもいろいろある.英国では王室を頂いて,実質の政治は議会によってなされる.いわゆる立憲君主国である(英国の場合,成文憲法というのが ない意味で,この立憲君主というのは不正確かもしれないが).それでも,どう考えたっていわゆる民主主義の国である.尤も最近ではいわゆるアメリカンデモ クラシー的な民主主義を求める人たちが集ってLiberal democratsという党ができ,だいぶ票を伸ばしているが.

まあ,何にしても,確かに民意を直接にも間接にも反映されるいわゆる民主主義は結構な事と思う.しかし,それもまた,日本に合うように適宜形を変えてゆけばよいと思う.


話を教育に戻すとして,敗戦後,日本の一番の失敗はアメリカの「ご意向」を立てて,教育勅語を廃止したことだと思う.最近,教育勅語を暗誦できるようにな ろうと繰り返し読んでいるが,これは本当に良いものだと思う.教育者にとっても,教育を受ける者にとっても,否,それを超えて日本人として大切なことがこ の短い文章に凝縮されていると思う.日本では教育勅語といえば薄暗いイメージがあるかもしれないが,5ヶ国語だったかに翻訳され,ドイツのある首相は独語 訳を部屋に掲げていたという.

何でも敗戦前のものが良かったとはいわない.だが,良いものも確実にある.良いものからはその良いところを学び取り入れていけばよいと思う.西田さんの言うように,良い点は参考にし,結果ではなく,その意味をまねるべき,というのはまさに重要なところ.