金曜日, 12月 16, 2005

所感

以下,所感.

●クリスマスカードの類に,卒業が延びそうでーす,などと,楽観的なように書いていたら,逆に一体いつになったら帰国できるようになるのか,と,ひどく悲壮な気分になってしまったという.笑わば笑え(投やり).

●日本の,いわゆるメディアでは,女性天皇と女系天皇の区別をつけて報道したりしているのだろうか.とりわけ,男系,女系というのは,皇統に深くかかわる ことであり,「偏向しない」がモットーであるべきNHKがこのあたりしっかりした特集を組んでほしいものである.まあ,しかし,安易に取り扱うには畏れ多 い題材であるから,どの局も及び腰か.こうしている間に,曖昧な,至極安直な認識のままで,女性天皇,ひいては女系天皇容認の皇室典範が国会で認可される に至ってはどうしようもない.

●皇室なんてあってもなくても日本は変わらない.こういう意見が多数であることを俺は知っている.俺もかつてはそう思っていた.だから,それを非難するつ もりはない.しかし,それは皇室という存在というのが「日本」という国にとっての「空気」のごとき存在であるがために,あってもなくても同じのように感じ られるのだろう,と昨今思うわけである.

●「幾世代も経てその時々の人々の慎重な判断と取捨選択の末に残って来たもの,それゆえに正しいものである」---極言であるが,至言でもある.

●「無防備都市宣言」だとかなんだとか流行ってるらしいですが,まあ,今更のようですが,阿呆かと.無防備宣言とは要するにその地域をオープンシティーに するということなわけで.まあ,他のブログなんかでもっと詳しく説明されてあるので,そちらへどうぞ.強いて言わせてもらえば,戦争に反対とか平和だとか なんだとか主張するのなら,最低限,その対象となる戦争,つまり軍事について学んでほしい,と思う.

●小泉さんの筆ペン貸して,というあれ,パフォーマンスなのかな.だとしたら,巧いねえ.

●ただ,大東亜共栄圏よ再び,的な,EUの眞似事みたいなのは,うまくいかないだろうねえ.経済上のつながりだけならまあ,まだ不可能ではないだろうが, まずそもそも,世界にある宗教のほとんどがその圈内に存在するわけで.その時点でまずアウトでしょう.同じアジア人だからといって.イスラム,キリスト, 仏教(大乗,小乗),儒教,ヒンドゥー,それから共産教(笑).

●それにしても,中共の板挟みっぷりが,見ていて痛ましい(笑).以前引用したが,Economistより
China's government worries that if it is seen as too weak towards Japan, or cracks down too hard, the protesters could turn against the party.
● そういえば,大東亜戦争という名称が嫌という人がいる.一方ある人が「アジア・太平洋戦争」と称しているのを見て,ああ,これもありかと思った次第.太平 洋戦争とは米国から見た,あの戦争の戦場である.日米決戦はいわゆる環太平洋の島々沿いに展開されたから,太平洋戦争なわけで.しかし,日本は,それ以外 に,まず中国本土で支那軍(国民党や共産党)と戦った.マレー半島方面から西,インドに至る地域で主にイギリス,オランダ軍と戦ったわけである.つまり海 で言えば太平洋(アリューシャン方面を含む)からインド洋に至る全域で,小さな島国が戦争やっていたっていうんだから,驚きである.俺も昔,いわゆる「太 平洋戦争」として思い浮かべた敵国が米国であったというのも,結局,本土へ攻めてきたのと,空襲の類をやり,そして占領政策を主導したからということが あったからで,実は,これだけの範囲でやった戦争であるから,日本からの視点で言う場合,やはり,大東亜戦争という名称の方が事実をよく表していると思う し,もし,この言葉がいやなら,「アジア・太平洋戦争」とでも言うのが良いように思う.まあ,どっちでもいいといえば,それまでかもしれぬが,そういう どっちでもいい,とか言いつつ,あの戦争では云々とか言うから困る.かの戦争を非難するにせよ,何にせよ,まず日本がどういう外交をして,どういう国内状 況にあり,どういう国内外の世論があり,そして,どのように戦い,どのように負けたかを,歴史として(感情論は当然入らない)学んでからやるべきじゃなか ろうか,と,そう思う次第である.

●それにしても,どうして,あのとき,ドイツと結んだのか.歴史にifはないし,またこれは後世の勝手な言い分であるけれども.一番かの時代において悔や まれるべきことは,ドイツとは防共協定どまりにすべきであったということであろうと思う.しかし,それもこれもなるべくしてなったことと言えなくもない. 大東亜戦争時叫ばれたか知らぬが,いわゆる「天佑神助」というのも,元寇の際の神風といわれる台風や日露戦争の日本海戦を日本軍圧勝に導いた幾つもの偶然 も,それが本当の「大義」がそこにあったから,起こりえたという,非科学的,神がかり的発想ではあるが,そのように最近思うことがある.明治に興るべくし て興った大日本帝国は滅ぶべくして滅んだのか,というのが最近の感想.ある意味,江戸末期にアメリカに無理やり起こされて,そして昭和に至ってそのアメリ カによって抹殺されたのが,大日本帝国なのであろう.それもまた日本のひとつの歴史である.---それは歴史家により批判されたり評価されることはあって も,完全否定されたりするような対象ではない.どんなになかったことのようにしようとしても,それは厳然として在る歴史の事実なのだから.


なんだか,だらだらと長くなったので,このへんで今日はおしまい.

水曜日, 12月 14, 2005

Blog Petなるもの

世の中にはいろいろなものがあるようで,田舎オヤジはついていけません(苦笑).

で,タイトルのBlog Petなんだけれども,なんかそんなのがあるらしく,とりあえず,試しに入れてみた.

なんとも形容しがたい(笑)風体のパンダである.---そう,パンダなのである.
名前はなんとなく思いついた小太郎.しばらくすると,このブログから言葉を覚えて,クリックされるとその言葉を話すのだそうだ.親として(笑),品行方正なるパンダに育つよう,言葉遣いに気をつけよう(笑).あと,週に一度ほどの頻度でコメントをつけるらしい.

まあ,癒されたいお年頃ということで,こんなペットなるものを導入しましたよ,と.そんなわけです.

火曜日, 12月 13, 2005

The key to wrapping...

Manchesterの数学科に居られる(らしい),Dr. SantosがAmazonとのコラボなんだかよくわからないけれども,ともかく最小限の包装用紙且つ使用するテープも最小限にとどめるような,ラッピン グの仕方について,公式を導き出したんだそうな.メーリングリストでまわってきた.こちらでは大反響だったようで,昨夜,BBC NewsのNorth west(Manchester近郊)で,またManchester Evening Newsで,そんでもって,今朝ローカル局のニュースで取り上げられたそうです.もう大騒ぎらしい.

まあ,しかし,問題設定自体もシンプルで面白い.興味ある方はこちらをどうぞ(PDF).

要するに,こちらはもうクリスマス一色というか,そんな感じなのであります.




ところでさっきニュースを見ていたら,これはきっと誤報に違いないと思われる記事にあたった.
「中国は有史以来の平和国家」 外務省副報道局長 (Sankei Web 12/13 23:52 JST)
まあ,日本が悪いということを言いたいのだろうし,事実日本が軍部台頭で決して国際的に褒められたことでないことをやったということもあるけれど,しかし,だからといって,これはいくらなんでもないよねえ.

土曜日, 12月 10, 2005

本好き

言うまでもないことだろうが,俺は本好きである.
活字中毒というのが当て嵌まるかどうかはわからないが,ともかく,暇があれば本を読みたくなる.
読む本は,限定されたジャンルや作家ばかりで,ともかく本が読みたいから何でもいい,という方ではない.したがって,簡単に活字中毒とはいえないと考える のであるが,しかし,英国へ来てからというもの,そこらに転がっている日本語の本,雑誌があれば,日本に居た頃にはまず手を出さなかったような類の本でも とりあえず読んでしまうあたり,これは活字中毒というより,活字欠乏症というべきか(笑).

ところで,本好きにはいろいろなタイプの人がある.
おそらく本当の本好きというのは,図書館で借りたり,自分で買ったり,誰かから借りたり,と,ともかくいろいろ読むような人のことだろう.かみさんがこのタイプである.
一方で俺は,というと,小学校の頃は図書館で借りたものも読んだりしたが,いつからか,読みたい本は必ず購入するようになった.いや,正確に言うと,買った本を読むようになったというべきか.

俺は結構一度読んだ本も暇があると,文庫本であっても,読み返すタイプなので,常に手元にその本のあることが望ましく,それから図書館の本というのは,なんだか読んでいても落ち着かず,読み返したいときにそれがないとがっかりするから,結局買うことになる.

さて,本を買うか借りるかという点はそれで措くとして,次に一度買った本の処置である.
小説などの文庫本を読んだら売る,という人も多い.或は廃品回収の類に出すとか.
----俺はそれができない.
理由は結局上に述べたことと同じなのだが,いつ読み返すかわからないから,捨てることもできず,売ることもできない.
それと並んで,泉鏡花ではないが,どうしても本というものを粗末にすることができない.粗末にするという言葉が的確かどうかわからぬが,売るという行為そ のものがなんだか本を否定しているようで,できないのである.まして,捨てるなど以ての外である.別に本を跨いだり,枕にするくらいどうってことないのだ が,自分の手元から手放すということそれ自体ができぬのである.全く厄介な性癖である.

ここまで思いつくまま書いてきたが,要するに,本は買うが,売る事のできぬ人間の本棚から本があふれ出すのは時間の問題ということである.いやね,実はもう勉強部屋の本棚には本が入りきらず,机の上といい,床の上といい,あちこちに積み上げてあるんですがね(苦笑).

さて,日本に帰るとき一体どうしたらいいもんか(苦笑).
(尤も,いつ本帰国できるのやらさっぱり目途の立たぬ昨今であるが)

金曜日, 12月 09, 2005

The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch, and the Wardrobe

昨日,先行公開されたThe Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch, and the Wardrobeを観てきました.かみさんがともかくこれを見るのだ,と張り切っていたので.

このところ,観に行った映画がことごとくつまらなかったのだが,この映画は最後まで飽きずに見ることができた.

感想
 ●主人公兄弟姉妹の良くも悪くも,そのイモっぷりがなかなか素敵(笑)
 ●次男坊のだめだめっぷりとか,長男坊の長男坊っぷりとか,なかなかよろしい(笑).
 ●雪の女王というのか,魔女というのか,なかなかいい味を出していた.
 ●ただ,殺陣がなあ...西洋のチャンバラというのは,斬るよりぶっ叩くというほうが主眼なのでどうしたってああなるんだろうが.日本刀のチャンバラに慣れている自分としては,ちょっとその動きを見て,もどかしく感じた.
 ●あと総決戦の始まり撮り方は,もしかしてLast Samuraiに「インスパイヤ」された?(笑)

まあ,そんなこんなでそこそこ楽しめましたよ,と.
ちなみに日本での公開は来春だそうです.

月曜日, 12月 05, 2005

猛り狂うこと火山の如し

今日は大変頭にきた.
だから,自棄酒を呑む.
そして,寢る.

お休みなさい.

金曜日, 12月 02, 2005

皇室典範に関する有識者会議

いつ書こうかと思っていたが,そろそろ書いておく.

まあ,どんなこと書くかは以前からの日記をお読み頂いている方には容易にご想像のつくところでしょうけれども(苦笑).


有識者会議の結論の問題点---安易な女系容認論であること

 これについては神社庁の見解をお読みになられるのが最も手っ取り早いでしょう.
 (神社庁「皇室典範改正に関する神社庁の基本的姿勢について」PDF)

 要するに,万策尽きた結果としての女系容認ならばそれは致し方ない.
 しかし,2000年以上に亙る万世一系の皇統原理を存続させることが必ずしも不可能ではないことは以前より「有識者」により指摘されていることである.
 なお,いわゆる女性天皇ということについては問題はない.過去にも女帝はおられた.
 問題はあくまで皇統の問題なのである.
 基本的に男系の皇統で保たれてきた皇室という存在は,女系の容認と同時に実質否定されるのである.
 一部の,常々皇室廃止を訴えている連中が,女系に移ると同時に,もはや皇室の正統性はない,とそれを根拠に一斉に騒ぎ出すだろう.
 要するに安易な女系容認論を結論するということは,こういう連中を実質支持していることなのである.
 もし,そのこともわからない程度で有識者会議に参加しているなら,それは単なる阿呆だろう.


有識者会議そのものの問題点---構成員があまりに偏っていること

 先にも少し皮肉を書いたが,この有識者会議の面子がそもそも思想的に偏っているか,或は自分が一体何を議論しているのかさえわかっていない輩である.
 こういったことを議論する有識者会議ならば,当然その方面に詳しい方が入っている必要がある.例えば,小堀圭一郎さんや或は若手の八木秀次さんなど.
 敢えて言う.この会議の構成者らは,傲慢である,と.
 即ち,たかだか「現代」という歴史の中の一時に生き,そのさらに極一時に流行している考え(これを彼らは現代にふさわしい,などと表現するが)を,長い歴史の中で保たれてきた事に対し安直に適用しようとしていることの傲慢である.驕りである.

 広田弘毅氏の言葉を彼らに投げかけたい.

我々は祖先から二千五百年の遺産を継いだのだから,
これを二千五百年後の子孫に伝えるべき義務がある.

 いろいろと書けばきりがないのでここで終わる.